問24
不正アクセス禁止法において違法となる行為はどれか。
ア | インターネット通信販売の広告において,事業者氏名などの表示義務を怠った。 |
イ | 音楽用CDを,無断で複製し販売した。 |
ウ | 個人情報を含む名簿を,無断で名簿業者などに販売した。 |
エ | 他人のIDを無断で使用して,インターネットオークションに出品や入札をした。 |
問24 解答・解説
正解:エ
不正アクセス禁止法とは正式には不正アクセス行為の禁止等に関する法律といい、何人も、不正アクセス行為をしてはならない(第3条第1項)。と定めた法律です。
不正アクセスとは、同法第3条第2項に以下の通り定められている。一 アクセス制御機能を有する特定電子計算機に電気通信回線を通じて当該アクセス制御機能に係る他人の識別符号を入力して当該特定電子計算機を作動させ、当該アクセス制御機能により制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為
二 アクセス制御機能を有する特定電子計算機に電気通信回線を通じて当該アクセス制御機能による特定利用の制限を免れることができる情報(識別符号であるものを除く。)又は指令を入力して当該特定電子計算機を作動させ、その制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為
三 電気通信回線を介して接続された他の特定電子計算機が有するアクセス制御機能によりその特定利用を制限されている特定電子計算機に電気通信回線を通じてその制限を免れることができる情報又は指令を入力して当該特定電子計算機を作動させ、その制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為
つまり、第一号では他人のユーザーIDやパスワードを使用してアクセスしてはいけないこと、第二号では、いわゆるセキュリティホールやウイルスなどの不正な方法を利用してアクセスしてはいけないこと、第三号では第二号と同じく不正な方法で認証サーバ等にアクセスしてはいけないことが定められている。
設問では第一号の違反となる。
アは、特定商取引法違反。
イは、著作権法違反。
ウは、個人情報保護法違反。
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